植民地時代前
北アメリカ大陸に最初に住んだ人々はアジア系のモンゴロイドである。氷河期であったおよそ3万年前から1万年前にかけて、凍結したベーリング海などを渡ってシベリアからアラスカを経由して広大な南北アメリカ大陸各地に分散していった。彼らは独自の文化を育んだが、農業などは行わず、もっぱら狩猟などで生活を営んでいたため、広大な土地に比べ、人口はごくわずかであった。酋長とよばれた長を中心とした村をつくって社会を形成したが、人口が少なく農業も行わなかったため、村同士で争いあうことも少なかった。これにより先住民による統一したアイデンティティは発生せず、北アメリカ大陸で独自の国家は遂に生まれなかった。なお1000年頃ノルマン人(ヴァイキング)が北米へ達し、アメリカを「発見」しているが、その後の植民地活動はすべて失敗している。今日に置いて彼等の活動は、認知されることとなったが、クリストファー・コロンブスほどの正当な評価を受けていない。近世まで北米には中南米に匹敵する文明が存在しないと思われていたが、近年発掘が進み、マウンド(土塁)と呼ばれていた古跡が、8世紀から16世紀頃まで続いたとされるミシシッピ文化の存在と確認された。それらはカホキアと呼ばれる大遺跡で、最盛期で1万人に達したとされている。この超巨大遺蹟は、1982年に「カホキア・マウンド州立史跡」として世界遺産に登録された。
wikipediaより